現在、大阪にある職業訓練校の「グラフィック・WEBデザイン修得科」というコースを受講しています。期間は6カ月間です。今日は10月13日、卒業まで残り1週間と少しです。
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今回は、昨日まで制作していたWebサイトについて紹介したいと思います。制作したのは、架空のVtuber「ぽてち」のWebサイトです。
「ぽてち」について
架空のVtuber「ぽてち」は、政治家になることを目指してVtuber活動に取り組んでいる猫です。
一般的に、猫は政治家になろうとは考えません。
また、一般的に、政治家になるための手段としてVtuber活動が選ばれることはありません。
にもかかわらず、「ぽてち」は猫なのに政治家になろうとしたり、政治家になりたいのにVtuber活動をしたりしている。
つまり、「ぽてち」は2重の矛盾をぶち破るような存在です。
では、なぜ架空のVtuber「ぽてち」をそのようなキャラクターにしたのか?
それは、成田悠輔氏の「政治家はネコになる」という主張を耳にしたからです。
政治家は猫になる
成田氏は、「夜はアメリカでイェール大学助教授、昼は日本で半熟仮想(株)代表」という、世界有数の天才(かつ変人?)で、2022年に入ってから様々なメディアで見かけるようになった人です。
彼の書籍「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」では、「現代日本の民主主義は破綻していますよ」という話から、「そう遠くない未来でどのようなことが起こりそうか」という話までが、データや事例を使ってユーモア溢れる筆致で描かれています。
それらの話の中で、「政治家は猫になる」という主張が出てきます。
政治家になるためには、「人間である」ことの必要はなく「マスコット的存在」であれば十分だというのが成田氏の主張です。
政治活動を一切してこなかった人気の芸能人がいきなり選挙に出て当選するという現象が頻繁に起こっていることから分かるように、政治家に実務能力は求められていません。
政治家になるために必要なのは、実務能力や経験ではなく「人気」です。
ということであれば、政治家になるためには「人間である」ことの必要はないのではないか、、、ざっくり説明するとこんな感じです。
実はヒト以外の生き物が政治家になる事例というのは、2000年もの歴史があり、その歴史は現代にまで続いています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%82%BF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%82%B9
ケンタッキー州のラビットハッシュの町長にジュニア・コクランという名前の黒のラブラドール・レトリバーが、またテキサス州ラヒータスの町長にクレイ・ヘンリー3世というビール好きなヤギが選ばれたことがある。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E4%BB%A5%E5%A4%96%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E9%81%B8%E6%8C%99%E3%81%B8%E3%81%AE%E7%AB%8B%E5%80%99%E8%A3%9C
スタッブス(Stubbs、1997年4月12日– 2017年7月21日)は、1997年7月から2017年7月21日までアラスカ州マタヌスカ・スシトナ郡のタルキートナで「名誉市長」を務めたネコである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%83%E3%83%96%E3%82%B9_(%E7%8C%AB)
ほかにも、ヒト以外を立候補者に擁立するという事例は数多くあるようです。
このようなことを踏まえると、「政治家は猫になる」という主張は空想の話ではなく現実として起こりうる話なのかもしれません。
猫が政治家になる
「政治家は猫になる」という主張を踏まえて「猫が政治家になる」というストーリーでWebサイトを作ったらどんな感じになるのだろうか、という気持ちが僕の中で芽生えました。
また、選挙カーなどでの選挙活動はナンセンスすぎると僕は考えているので、Youtubeなどのネットサービスを使った選挙活動で人気を獲得していくスタイルで「猫が政治家になる」というストーリーが成り立てばいいなぁ、と考えました。
そういった経緯があって、「政治家を目指す猫型Vtuberぽてち」は誕生しました。
配色とフォント
配色決めは、Adobe Colorを使ったカラフルな5色を選択しました。
制作途中までは背景色がカラフルすぎて文字がかなり読みにくい状態だったのですが、背景色の不透明度を大幅に下げたりして、カラフルだけど文章は読めるWebサイトに仕上げました。
また、フォントは1種類しか使っていません。使用したフォントは、サンセリフ体の「M PLUS Rounded 1c」です。柔らかい感じのあるフォントを選ぶことで、「ぽてち」の世界観を演出しました。
以上、架空のVtuber「ぽてち」のWebサイトの紹介でした。
Webポートフォリオサイトに載せる作品の数が増えてきたので、「この1か月、よく頑張ったな~」という気持ちになったりします。とはいえ、制作途中で「分からないこと」にぶつかることは多々あり、そのたびに己の未熟さを痛感しています。特にUI・UXに関しては勉強不足なので、ネットに転がっている情報を上手に咀嚼して「より良いもの」を作っていきたいと思います。