ある日の業務中の出来事。
あれ?Gitで差分確認してみたらCSSベンダープレフィックスの記述で大量の差異が発生してる。
▼SASSコンパイル前
-webkit-transition: all 4s ease;
-moz-transition: all 4s ease;
-ms-transition: all 4s ease;
-o-transition: all 4s ease;
transition: all 4s ease;
▼SASSコンパイル後
-webkit-transition: all 4s ease;
-moz-transition: all 4s ease;
transition: all 4s ease;
SCSSファイルをまだ編集していないのに、コンパイルを行うとCSSベンダープレフィックスの記述が変わるみたい。。
それ、settings.jsonファイルの記述が異なるんじゃない?
settings.jsonファイルって、scssのコンパイル先を決めたりするファイルだよね。あれが関係あるのか。もう少し詳しく見てみよ
ということで今回は、ベンダープレフィックスの記述で差分発生したときの原因とその解決方法についてまとめていきたいと思います。
下記を想定しています。
- 使用テキストエディタ:vsCode または Cusor
- 使用拡張機能:Live Sass Compiler
Sassコンパイル時に差分発生
まだscssファイルを編集していない。
にも関わらず、scssファイルをcssにコンパイルすると、ベンダープレフィックスの記述部分で差分が発生する。
- scssファイルをcssにコンパイル
- ベンダープレフィックスの記述部分で差分が発生
scssファイルに変更を加えていないので、差分は発生しないはず。
だがベンダープレフィックスの記述部分でだけ差分が発生。
原因:settings.jsonファイルに差異あり
なぜベンダープレフィックスの記述部分でだけ差分が発生するのか?
それはGitでファイル共有している人とsettings.jsonファイルの内容が異なるからです。
settings.jsoファイル、WEBサイトそのものには関係のないファイルということもあってGitで管理していないな。Git管理外ということもあって差異に気づけなかった。。
vsCodeの拡張機能「Live Sass Compiler」を使うにあたって、 Sassのコンパイルに関する設定はsettings.jsonファイルにて行われています。
またsettings.jsonファイルはscssのコンパイル先を決めたりだけでなく、ベンダープレフィックスの設定を行ったりするところでもあります。
{
"liveSassCompile.settings.formats": [
{
"format": "expanded",
"extensionName": ".css",
"savePath": "/css"
}
],
"liveSassCompile.settings.autoprefix": [
"last 2 versions",
"ie >= 11",
"Android >= 4",
"ios_saf >= 8"
]
}
上記のうちautoprefixの記述部分がベンダープレフィックスの設定に該当します。
そしてそのautoprefixの記述部分で差異があると、コンパイルしたときに差分が発生する。
Gitで同じSCSSファイルを扱っていてもCSSファイルの記述が異なってしまう原因となっていたのです。
解決方法:settings.jsonもGitで管理
ではどうすればベンダープレフィックス部分で差分を発生させないようにするか?
解決方法はとてもシンプル。「settings.jsonファイルもGitで管理する」です。
VSCode の設定ファイルを当たり前のようにGitで管理している会社やチームの人からすれば当たり前すぎることかもしれません。
上記ブログでもVSCode の設定ファイルをGitで管理している前提の内容となっています。
とはいえsettings.jsoファイルはWEBサイトそのものには関係のないファイルなので、Gitで管理していない会社やチームは多いのではないでしょうか。
僕自身、勤めている会社ではGit管理外だったので、今後「settings.jsonファイルもGitで管理する」を取り入れてみてもいいかなと思いました。