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【LookerStudio】ページタイトルの共通部分を一括置換するには?

【LookerStudio】ページタイトルの共通部分を一括置換するには? Web解析

Googleアナリティクスなどで計測した数値データから自動的に表やグラフを作成してくれる「LookerStudio」。基本的に無料で使えるうえに、URLを使って簡単にレポート共有も出来るため、WEB制作の現場で重宝されるスーパーなツールです。

そんなLookerStudioは、関数を用いて表やグラフをカスタマイズすることも出来ます。

例えば、以下のように記事タイトルの後に「| 元職業訓練生かんたろうのWeb制作ブログ」が続いてしまう場合、その共通部分を一括置換することで表をスッキリさせることができます。

▼一括置換前(末尾に「| 元職業訓練生かんたろうのWeb制作ブログ」)

一括置換前の記事PV数ランキング

▼一括置換後(末尾から「| 元職業訓練生かんたろうのWeb制作ブログ」を削除)

一括置換後の記事PV数ランキング

今回は、LookerStudioでページタイトルや記事タイトルの一部を一括置換させる方法について紹介したいと思います。

現在の弊ブログ名は「さといもブログ」ですが、本記事の投稿時は「元職業訓練生かんたろうのWeb制作ブログ」でした。内容の本筋との差異はありませんので、そのまま読み進めていただけたらと思います。

新規フィールドを作成

既存の「ページタイトル」というフィールドだと末尾に不要な文言が入ってしまうので、新しいフィールドを作成していきます。

「フィールドを追加」をクリックし、「計算フィールドを追加」を選択すると、フィールド名と計算式を入れるフォームが出てきます。

フィールド名には任意の名称を、計算式には以下の式を入力します。

REGEXP_REPLACE(ページ タイトル,"元職業訓練生かんたろうのWeb制作ブログ","")

入力を終えたら、「更新」「完了」のボタンを押します。

末尾の「元職業訓練生かんたろうのWeb制作ブログ」を一括置換できたら以下のようになります。

パイプ記号が残っている記事PV数ランキング

「お〜、スッキリした!」と思ったが、よく見てみると、縦棒と半角スペース(| )が入ってしまっています。

そこで、「| 」を含めて置換ができるように以下の関数に書き換えてみました。

REGEXP_REPLACE(ページ タイトル,"| 元職業訓練生かんたろうのWeb制作ブログ","")

しかし、「| 」を含めようとすると置換が上手くいかなくなる。「| 」を全角にしたり直後の半角スペースを取ったりしても上手くいかない。

この縦棒、どうすれば消すことができるのでしょうか?

正規表現をエスケープ

そもそも縦棒の正体は何なのでしょうか?

正規表現におけるパイプ記号(|)は、”or”の意味を持ちます。正確には、パイプ記号は左右の式のどちらか一方がマッチすることを示します。パイプ記号を使用することで、複数のパターンのいずれかにマッチするような正規表現を作成することができます。

https://1-notes.com/ai-answers/regular-expression/8

上記を踏まえると、縦棒の名称は「パイプ記号」で正規表現の一種とのこと。

LookerStudioでも縦棒(パイプ記号)が正規表現として自動的に認識されていたことで、置換が上手くいかなかったようです。

パイプ記号が正規表現として認識されると「または(OR)」を意味するものとして処理されます。しかし、今回は「または(OR)」として処理されずに文字としての「|」と処理させたい。

そこで、有効なのが「エスケープ」です。

Looker Studio の正規表現 - Looker Studioのヘルプ
正規表現(「regexp」)とは、データ内のパターンに部分的または厳密に一致する、特定の文字列です。正規表現を使用して、柔軟なフィルタを作成し、グラフやコントロールで使用することができます。計算フィールドの数式では、以下の正規表現関数も使用...

バックスラッシュ(\)を使用すると、「|」をエスケープして、通常の文字として扱うことができます。

▼バックスラッシュの入力方法については以下が詳しいです。

Macパソコンでバックスラッシュを入力する方法
Macのパソコンで逆向きのスラッシュ「\」バックスラッシュの打ち方を解説。WindowsからMacへ乗り換えたユーザーも必見。全角・半角それぞれの入力方法を解説。

バックスラッシュ(\)を入れても上手く処理されない?

エスケープ処理させたいところにバックスラッシュを入力しても上手く処理されない。。なんでなん?

「引用符で囲まれた文字列に含まれるバックスラッシュ」を使う場合は、そのバックスラッシュそのものにもエスケープ処理させないといけないみたい

バックスラッシュ(\)を使用すると、正規表現のメタ文字をエスケープして、通常の文字として扱うことができます。引用符で囲まれた文字列に含まれるバックスラッシュを通常の文字として一致させるには、バックスラッシュをエスケープする必要があります。その場合、正規表現にはバックスラッシュを 2 つ含めることになります。

https://support.google.com/looker-studio/answer/10496674?sjid=5428508667478033578-AP

エスケープ処理させるためのバックスラッシュにも、エスケープ処理が必要だと??

ということはバックスラッシュを連続して使えばいいの?

そういうことになるね。

以下のように、パイプ記号の前にバックスラッシュを入れることで正規表現として処理させないようにすることができます。

REGEXP_REPLACE(ページ タイトル,"\\| 元職業訓練生かんたろうのWeb制作ブログ","")
置換に成功した記事PV数ランキング

上手くいきました〜。


今回は、LookerStudioでページタイトルの共通部分を削除する方法について紹介いたしました。LookerStudioは一度自分好みの表やグラフを作ることができたら、それ以降は自動で数値が更新されるため、作業時間の大幅カットをすることができます。

今回紹介したLookerStudioの関数以外にも上手く使えたら便利なものがたくさんあるので、機会があれば本ブログの記事としてまとめていこうと思います。

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