Looker Studioで「直帰率」というフィールドが用意されていない※ことを知ったので、今回は本ブログのデータを使いながら、直帰率の作成をやっていきたいと思います。
※2023.05.05当時
デフォルトのままだと、検索バーから「直帰率」を検索しても「一致するフィールドがありません」としか表示されません。
このままだと直帰率が使えない〜
直帰率の定義とは?
そもそも直帰率とは何なのか?まずは定義から調べていきたいと思います。
ユニバーサルアナリティクス (UA)※のときは、1ページのみ閲覧して離脱してしまったユーザーの行動を「直帰」として、その割合を「直帰率」と定義されていました。
※古いGoogleアナリティクス
しかし、「1ページのみ閲覧して離脱してしまった」場合でも、「パッと見て、ほしい情報が無さそうだから離脱した」というケースだけでなく、「長い時間をかけて1ページを閲覧し、満足して離脱した」というケースもあります。
そういった閲覧の質の違いを踏まえて、Google Analytics4では直帰率の定義が変更されたようです。
「アナリティクス ヘルプ」では、Google Analytics4においての直帰率について、以下のような説明がされています。
「1ページだけの閲覧で離脱したか」ではなく「エンゲージメントが発生したかどうか」が直帰のカウント基準になっているようです。
また「エンゲージメント率」が分かれば、必然的に「直帰率」も算出できるようです。
エンゲージメント率について
ではエンゲージメント率とは何なのか?
「アナリティクス ヘルプ」によると、エンゲージメント率とは「エンゲージメント セッション」の割合のことを示しているようです。
エンゲージメント セッションとは何なのかというと、下記のセッションのことを指すようです。
全体のセッションのうち、これらのセッションがどれくらいの割合あるのかというのが「エンゲージメント率」にあたるようです。
新規フィールドを作成
直帰率とエンゲージメント率が何なのかというところが理解できたので、ここから「直帰率」というフィールドを作成していきたいと思います。
今回、新規でフィールドを作りたいので、「フィールドを追加」をクリック。
次に、「使用可能な項目」の検索バーを使って「エンゲージメント率」を探し出します。
「エンゲージメント率」が見つかりました。今回、これを使います。
一旦、計算式のところに「エンゲージメント率」を反映させてから、
「1 – エンゲージメント率」という計算式を作ります。ここでいう「1」は全体を表していて、そこからエンゲージメント率を除けば直帰率が算出されるそうです。
そのあと、フィールド名のところに「直帰率」を記入し、
画面右下にある「保存」ボタンをクリックします。写真では「更新」となっていますが、新規作成のときは「保存」になっているはずです。
「保存」を押さずに右上の「完了」ボタンを押してしまうと、「直帰率」というフィールドが新規作成されないままなので、「保存」ボタンは忘れず押しましょう。
これで無事に「直帰率」というフィールドが作成され、指標の項目としてレポートに使うことができました。
このブログの2023年4月の直帰率が40.30%ということが分かった。
今回は本ブログのデータを使いながら、「直帰率」というフィールドの作成をやってみました。
LookerStudioは1度作成してしまえば、設定した頻度で数値が自動更新されるようにすることができます。使い方次第ではメチャクチャ便利なので、使い倒していきたいと思います。